現在、PEV用に実用および開発されている主な電源系は、作動温度で2つに分けられる。室温作動型には、鉛蓄電池(Pb-Ac)、ニッケルカドミウム蓄電池(Ni-Cd)、ニッケル水素蓄電池(Ni-MH)、正極にマンガンスピネルを用いたリチウムイオン二次電池(Li-ion)、リチウムポリマー二次電池(Li-polymer)、空気亜鉛電池(Zn-air)がある。高温作動型には、ナトリウム硫黄二次電池(Na-S)、ナトリウム塩化ニッケル二次電池(Na-NiCl2)である。
各種電池系の諸特性を表1に表した。充電方法は、一般的には深夜電力が利用されるので6〜8時間充電が行われる。Zn-Airの場合には、メカニカルチャージといわれるZn負極の消耗とともに負極を取り替える方法が行われる。燃料電池としては60〜70℃で作動するPE(polymer
electrolyte)燃料電池が利用されている。