| ホーム | 環境技術情報 | イベント情報 | "It's EV.com"ってなに? | リンク | メンバー紹介 | 掲示板 | お問い合わせ |
 
DC/DC コンバータ

1) 製品概要

DC/DCコンバータは、ランプ、ECU(electric control unit)、小型モータなどの車両の補機付加に電力を供給するとともに補機バッテリを充電する電力変換装置であり、従来の内燃機関自動車などのオルタネータに相当する。
オルタネータは、ベルトを介してエンジンによって駆動され、機械エネルギーを電気エネルギーに変換することで必要な電力を車両の補機負荷に供給する。しかし、電気自動車では駆動源であるエンジンがなく、またハイブリッド車においては、燃費向上、排気ガス低減からアイドルストップシステム(交差点での信号待ちなどの車両停車時にエンジンを自動的に停止させるシステム)を採用しているのでオルタネータを使用することができない。このため、電気自動車、ハイブリッド車では、主電池のエネルギーを車両の補機負荷に供給するDC/DCコンバータが必要となる。

2) 電圧変換方式

電圧変換の回路方式は、以下の2方式に大別される。

  1. 非絶縁型 図5・127に示すように車両ボディにマイナス側をボディに接地するタイプである。
  2. 絶縁型 (図5・128) DC/DCコンバータの入力である電気自動車、ハイブリッド車の主電池は、一般的に安全性確保の観点からプラス側、マイナス側とも車両ボディか絶縁される。一方、車両補機負荷のマイナス側は車両ボディに接地されるため、DC/DCコンバータの入力と出力間の絶縁が必要となる。
非絶縁型は、回路構成が簡素ではあるが、入力と出力の一部が共通になるため入出力間を電気的に絶縁することができない。これに対して絶縁型は、トランスを介しているため入力と出力間を絶縁できるという特徴がある。






出展
書名 電気自動車ハンドブック
著者 電気自動車ハンドブック編集委員会 編
出版 丸善株式会社 (URL http://www.maruzen.co.jp)