充電器 （コンダクティブ方式）

コンダクティブ方式充電器の例として、1ステージ回路（力率調整のためのアクティブフィルタと高周波交流を発生するインバータを一体化した回路）を採用したものについて説明する。

基本回路構成図:1は、従来の主流であった2ステージ回路方式の構成である。商用電源をいったん直流に変換した後アクティブフィルタで力率調整を行い、インバータで高周波交流に変えた後再び整流してバッテリに充電する。この方式はスイッチング回路が直列に2回路接続された形になっており、回路構成が複雑なためコスト高で小型・軽量化や高効率化にも限界があった。

一方、1ステージ回路方式の一例を図;2に示す。1ステージ回路方式では、商用電流を直流に変換した後、一つのインバータで力率調整と高周波交流への変換を並行して行うためスイッチング回路が1回路で済み、低コスト化と小型・軽量化が可能となる。また、スイッチング損失も2ステージ回路方式に比較して小さくできるため、高効率が期待できる。