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充電器

充電方式

電気自動車を含め、充電器の最も基本的な機能は以下の3点である。

1. 商用交流電源から電力の供給を受け、電力変換を行って直流を出力すること
2.バッテリの条件(定格電圧・電流、残存容量など)に対応した電圧・電流で電力を供給すること
3.バッテリの満充電を検知し、充電を停止すること

これらの機能を果たすために様々な方式の充電器が検討され、実用化されている。

AC普通充電

AC普通充電とは、一般家庭にも引き込みの容易な単相200V電源を用いた最も標準的な充電方式である。また、AC普通充電は充電カプラ(車両外の電源から車両に電力を供給するコネクタとインレットの組合せ)の違いにより、コンダクティブ方式とインダクティブ方式に分けられる。コンダクティブ方式とは充電カプラの通電方法として、金属と金属のオーミックコンタクトを使うものであり、インダクティブ方式とは電磁誘導の原理を利用して磁気を介して通電するものである。両者の特徴を表5.15に示す。

表5.15 コンダクティブ方式とインダクティブ方式の特徴
コンダクティブ方式 インダクティブ方式
使用実績が多く、安定している 金属接点を持たず、信頼性が高い
挿抜にある程度の力が必要嵌合時の位置合わせに注意が必要 挿抜力は原理的にゼロ嵌合時の位置合わせもラフでよい
充電器は別置きまたは車載のいずれかとなり、前者の場合車載部品はインレットのみでよい 充電器は別置き部と車載部に分割され、車載部品が小型軽量化できる


出展
書名 電気自動車ハンドブック
著者 電気自動車ハンドブック編集委員会 編
出版 丸善株式会社 (URL http://www.maruzen.co.jp)