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交流誘導電動機

一般的な構造と特徴
交流誘導電動機(以下誘導モータ)は構造が簡単であり、保守も容易であるため、産業界で最も幅広く用いられている。誘導モータはステータおよびロータにそれぞれ独立した巻線を有し、一方の巻線から他方の巻線への電磁誘導作用によって動作するモータである。ステータは電磁銅板にスロットを打ち抜いてせ積層した鉄心と、そのスロットに納められた三相巻線とによって構成される。同様にロータも鉄心と巻線とによって構成され、ロータの巻線方式により巻線形とかご形とに分けられる。

巻線形は三相巻線がロータスロットに納められ、その端子は軸端に設けた3個のスリップリングに接続されている。固定部に設けられたブラシが各スリップリングに接触しているので、これらを通してロータ巻線は外部回路や電源と接続することができる。かご形はロータスロットに導電性のバーを差し込み、鉄心の両端においてエンドリングにより各バーを端絡した簡単な構造でロータ巻線が構成されている。小中容量のモータでは、バーとエンドリングとをアルミダイキャストで一体製作されることが多い。電気自動車用モータでは、構造が簡単で堅牢であり保守が不要といった観点から、アルミダイキャストによるかご形誘導モータが広く用いられている。


電気自動車での実施例

駆動モータに誘導モータを用いた乗用車クラスの電気自動車の代表例について、それぞれに使用されたモータおよび制御装置の主要緒言を示したものである。

最近の乗用車クラスの傾向としては、水冷方式の採用および高速化によるモータの小形化が進んでおり、1モータ駆動方式として1段固定減速ギヤが採用される場合が多い。また、減速ギヤ、デファレンシャルギヤなどと一体設計されたコンパクトな駆動ユニットが採用される場合もあり、全体としての小形軽量化も進んでいる。






出展
書名 電気自動車ハンドブック
著者 電気自動車ハンドブック編集委員会 編
出版 丸善株式会社 (URL http://www.maruzen.co.jp)